雑草対策

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毎年、ゴールデンウィークが終わる頃から、あちこちに雑草が目立つようになります。
紫外線も強いこの時期から真夏にかけて、雑草取りが悩みの種となります。
抜いても抜いても、次から次へと、雑草が生えます。
ちょっと怠けると、見たくもなくなる程の勢いです。

この雑草ですが、ちょっと考え方を変えてみましょう。
地球は今、温暖化・砂漠化・亜熱帯化などと、異常気候に見舞われています。
自然破壊などの影響で、砂漠化され、ひび割れた大地の写真を目にしたことのある方は多いと思います。

ところが、頼んでもいないのに日本では、雑草が勢いよく育ちます。
土壌が良い。雨も降る。天気も良い。土壌、水、太陽光の3拍子揃った好環境です。
そんな日本に住んでいる私たちは、なんと幸せなことでしょう。
そんな感謝の心を持ちながら、雑草取りをしていると、多少は、ほんの少し、気持ちが和らぐかもしれません。

雑草対策

そう言っても! ですよね。
実践的な雑草対策のご紹介です。

①雑草が生えたら、度々、抜き取る。
これが、一番安上がりです。
この場合、雨の降った翌日の土が柔らかい時が抜き安くお勧めです。
鎌やホーを使って地上スレスレにカットする場合は、残った根から新しい芽が出てくるので、回数は増えますが、一回一回は、少し楽です。
業者さんに草刈りを頼んで作業してもらっても、根は残っていますので、何回も繰り返すことが必要です。
お願いする場合は、草取りなのか、草刈りなのかを、はっきり伝えて確認してから、作業を依頼しましょう。

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②除草剤を使う。
小さなお子さんやペットのいらっしゃる場合は、安全性などに注意しましょう。
葉や茎に除草剤を掛けて、根っこまで浸透させ、根っこごと、枯らせるというタイプの除草剤がお勧めです。
この場合、雑草の活性の高い時期に行うと、吸収力も高く、根まで確実に届き、有効です。雑草が生え始めても我慢して、雑草が元気に育ち、活性の良い時期に、施工しましょう。

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③塩水を撒くという方法もあります。
3%位の濃度の塩水をかけます。
地中の塩分が雑草の根っから水分を奪い、雑草を枯らせます。
注意点があります。塩はとても安定した分子です。分解して無毒になることはありません。
ですから、近くに植木があるとか、花壇がある場合、お隣に近い場合などは、雨などで塩成分が流れて影響が出る場合がありますので、くれぐれも注意しましょう。
又、いずれ、いつか、樹を植えようとかの予定のある場合は、絶対に止めておきましょう。
植物の中には、海岸の砂の中に生えたり、マングローブのように、海中に根を張ったりする特殊な植物がいます。これは、それぞれが特殊な能力を備えているからで、一般の植物には、そのような能力はありません。
このような植物の特殊能力を、調べてみるのも面白いですよ。

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④熱湯をかける。
限られた狭い場所の場合は、熱湯を掛けるのも一案です。
しかし、あまり経済的ではありません。なお、火傷などにも注意しましょう。

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⑤防草シートを敷く。
この場合、しっかり雑草取りをしたり、除草剤で処理したりしてから防草シートを敷きましょう。
防草シートは、水は下の土へ通しますが、光を遮断して、雑草の成長を防ぐものです。
固定ピンや縁などの小さな穴から、雑草が生えることもありますので、防草シートの保護も兼ねて、砂利やマルティングチップを乗せて保護しましょう。
防草シートを選ぶ場合は、なるべく緻密で遮光性の高いものを選びましょう。

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⑥コンクリートで固める。
この場合、雨水の流れる工夫をしておきましょう。
コンクリートには、浸水性に欠けますので、雨が降って、水溜まりになってはいけません。
例えば、10cm位の溝を作って、この溝に水が流れ込むようにします。
流れ込んだ水が地中に浸透するかどうかも確認しておきましょう。
砕石を敷き、転圧して下地を固めてから、コンクリートを均します。
場合によっては、メッシュ鉄筋を入れます。
見栄えが気になる場所の場合は、コンクリートの上に、タイルや石を張って、お化粧しましょう。

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⑦レンガやインターロッキングを敷き詰める。
この場合は、砕石を敷き、突き固めた後に、砂を敷いて平らに均し(クッション砂)、レンガやインターロッキングを並べます。
隙間から草が生えるのが気になる方は、クッション砂の上に防草シートを敷くこともあります。
あるいは、乾燥した硅砂とイモベストを混ぜ合わせて目地に入れます。防草効果もありますので、お勧めです。
又、コンクリートと同様に浸水性に欠けますが、レンガとレンガの合わせ目の目地部分から多少は浸透します。
尚、インターロッキングの場合は透水性のある素材の製品もあります。
場所や環境を考慮して水勾配を設ける場合もあります。

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⑧透水性のある舗装材を使う。
固まる土、真砂土、シラストントンなどを使います。
こちらも、砕石を敷き、転圧して固めてから、固まる土、真砂土、シラストントンを均します。
コンクリート同様、固まるまで数日かかります。
固まる土、真砂土の場合は、防草効果と浸透性がありますが、コンクリート程の強度はありません。経年劣化で、表面がポロポロする場合もあります。尚、湿気の籠る場所では、苔が生えたりして見栄えが悪くなる場合もありますので、使用場所には注意しましょう。
尚、シラストントンは、超透水性のある素材です。下地とシラストントンの厚さによっては、強度もあり、駐車場にも施工可能です。薩摩のシラス台地の火山灰が主原料で環境に優しい材料です。透水性に優れていますので、水勾配を考える必要もありません。
どの素材を使う場合も、縁には、レンガやピンコロ、縁石などで端部を保護しましょう。

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⑨土被植物で覆う。
雑草を処理した後、苗を植え付けるか、種を蒔くきます。
イメージするのは、ヨーロッパのお城の庭の風景ですね。緑の絨毯は魅力ですね。
中世の頃は、ミントで覆われていた。ミントで覆われた庭にロングドレスを着た貴婦人が散歩している?
現在の庭では、圧倒的に芝生が多いですね。日本の気候には高麗芝が適しています。
他の地被植物としては、タイム、セダム、クローバー、イワダレソウ、ディコンドラ等。
どれも、丈夫な植物ですが、土の種類や日当たり具合、水はけの状態などを考慮して選定しよう。
但し、お手入れや管理、刈り込み、は必仕。覚悟が必要です。
芝生には、トヨタ自動車(株)による開発品種で、省管理型コウライシバTM9(ティーエムナイン)という芝生があります。
草丈が短く、芝刈りの回数が少なくて済み肥料も少なめで済み、節間が短いため、緻密なターフを形成し、葉が柔らかいので、素足で歩いても痛くありません。
緻密なため、雑草の種も活着しにくいので、管理もし易くお勧めです。
パテント付きの芝生の為、価格は高いのですが、それだけの価値は十分あると思います。

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⑩人口芝を張ります。
最近、多くなりました。人口芝の種類も豊富で、枯れ芝までリアルに創られています。真冬も緑が綺麗で良いですね。
この場合は、十分に整地してから、防草シートを固定ピンで固定します。
その上に、人工芝を接着剤で張り付けます。
綺麗に施工するポイントは、最初の整地です。
小石なども丁寧に取り除いてから、レイキなどで整地してから張りましょう。

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色々な雑草対策をご紹介させていただきましたが、環境やご予算に合わせて、素敵なお庭作りをなさってください。